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2006年05月01日

◆「葵祭」、上賀茂神社と下鴨神社の謎(一)

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◆「葵祭」、上賀茂神社と下鴨神社の謎(一)

◆◇◆葵祭(賀茂祭)、上賀茂神社と下鴨神社の謎

 京都の5月といえば、雅に京の町を巡行する京都三大祭の一つ葵祭が行われる。

 この祭りにはあまり知られることのない神秘的な神事が密かに執り行われる。

 それは葵祭(賀茂祭)で大変重要な「御蔭神事・御蔭祭」(明治初年までは御生・みあれ神事と称していたが、御蔭の地で行われるところからこう呼ばれる)である。

 この神事は下鴨神社では真昼に、上賀茂神社では「御阿礼(みあれ)神事」を真夜中に、執り行われる。この華やかな祭りの裏でひっそりと取り行われる神秘的な神事とは何だろうか?

※御蔭祭(下鴨神社)は、葵祭に先駆けて行われる神迎えの重要な神事(神聖な儀)である。神職、氏子は葵の葉を身につけ、神馬に神霊を迎える御座をのせ比叡山の御蔭神社へと行列する。

 真昼、奥宮として鎮座する御蔭神社から、葵祭の神霊(賀茂別雷神の荒魂・あらみたま)を迎える神事(社殿内で神移し)が行われる。その様子は見学も拝むこともできない、神聖な秘儀である。

※御阿礼神事(上賀茂神社)は御蔭祭同様、新しい神霊を迎える儀式で、深夜、葵を身につけた宮司以下の神職が御阿礼所に設けられた神籬(ひもろぎ)の前で饗饌の儀を行い、奉幣の後、阿礼という榊の枝に神霊を遷す神事だ。

 今も古儀のまま一灯をも許さない浄闇の裡に宮司以下が神事を行う。この神事は神秘で何人の参拝も許さないため(最も神聖な秘儀のため)、非公開となっている。


スサノヲ(スサノオ)


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Posted by スサノヲ(スサノオ) at 00:00│Comments(0)京の民俗学
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