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2006年06月28日

◆八坂神社と祇園祭、牛頭天王と素盞鳴尊(一)

◆八坂神社と祇園祭、牛頭天王と素盞鳴尊(一)


◆八坂神社と祇園祭、牛頭天王と素盞鳴尊(一)

◆◇◆八坂神社と祇園祭、牛頭天王と素盞鳴尊、祇園祭の幕開けとなる「お千度の儀」

 7月1日、京の夏を彩る「祇園祭」(日本三大祭の一つで、1100年の伝統を持つ八坂神社の祭礼)の幕開けとなる、長刀鉾稚児(長刀鉾=下京区は山鉾の中で唯一、生稚児=いきちごが乗って巡行します)の「お千度の儀」が、京都市東山区の八坂神社で営まれる。これは、山鉾巡行(やまほこじゅんこう、7月17日)で、先頭の長刀鉾(なぎなたぼこ)に乗る稚児らが、京都市東山区の八坂神社に参拝し、祭りの無事を祈る儀式だ。

 白塗り化粧に袴姿の稚児と禿(かむろ)の3人は、両親や鉾町の役員とともにお祓いを受け、その後、朱傘をかざされながら、神妙な面もちで1歩づつ進み、本殿の周囲を3周する。(※注1)

 また、各山鉾町の町会所では、神事始めの「吉符入(きっぷいり)」も始まり、各町会所などに紋付袴に身を包んだ保存会の役員や囃子方、鉾の組み立て親方衆らが集まり、八坂神社の神職が祭壇に向かって祝詞をあげるなどして、祭りの無事を祈り、「祇園祭」の幕が開く(7月1日~7月31日まで1カ月に及ぶ祭りのスタートである)。

 京都市内では「コンチキチン・コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)の練習も始まり、7月17日の山鉾巡行・神幸祭、7月24日の花傘巡行・還幸祭を中心に、7月31日の「疫神社夏越祭(なごしのまつり)」まで続き、7月の古都は夏祭り一色となる。また7月2日には、京都市役所で山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」がある。

※参考Hints&Notes(注釈)☆彡:*::*~☆~*:.,。・°・:*:★,。・°☆・。・゜★・。・。☆.・:*:★,。・°☆

(※注1) 「お千度(せんど)する・・・」という言葉がある。いうまでもなく千回も万回も通うたとえのことだ。祇園祭には7月1日に長刀鉾の稚児の「お千度の儀」があり、鉾町の人たちと稚児らが八坂神社に詣り、本殿を3周して古式による拝礼をする。

 本来は、千周して祈りを捧げる気持ちを表すものだ。氏子の町内では祭りの時だけでなく、折に触れて「お千度」をした。大人も子供も、15センチくらいの竹べらを一握りずつ持って本殿を回り、「オセーン・ドンドン」と歌って、一回りするごとに一本、木の筒に入れて回る。


スサノヲ(スサノオ)


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Posted by スサノヲ(スサノオ) at 00:00│Comments(1)京の民俗学
この記事へのコメント
 もののけ姫のたたら製鉄地帯のモデルになり、スサノオが命名したと伝えられる、山陰の鉄鋼の中心地、安来市へ行ってきました。興味深い博物館や美術館があって楽しかったです。
 そういえば石見銀山が世界遺産になったらしいですね。山陰はいろんな金属の歴史があっていいなあと思いました。
Posted by 古都京子 at 2007年09月11日 03:39
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